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■ペットなんでも相談室 「お客さんの手を噛むのは」
今日の一日一賢
■ペットなんでも相談室

お客さんの手を噛むのは

こんにちは、ドッグアドバイザーの高田由香です。
今年は例年よりも早く梅雨入りし、6月の初旬に台風が来たり、落ち着かない天候の日が続きますね。人間よりも敏感に気候の変化をキャッチするペットたちは、体調を崩したり、元気をなくしたりする子が多いようです。
こちらのわんちゃんの保育園でも、「お散歩も行けない、なんだか体調もすぐれない梅雨なんて、大嫌い!」というわんちゃんたちが多いです。お散歩に行けない日は、いつもよりもお勉強の時間を多くして、頭を使ってストレス解消してもらっています。たくさん頭を使うと、「心地よい疲れ」が得られるようです。
早速、今月のご相談を紹介致します。
7カ月の元気いっぱいなダックスちゃんからのご相談です。
相談
7カ月のミニチュア・ダックスフントのメスを飼っています。
愛想が良く、みんなに可愛がってもらえるのですが、家に人が来ると嬉(うれ)しさのあまり興奮してお客さんの手を噛(か)んでしまうんです。以前甘噛みがひどくて叱(しか)っていたので、私の手は噛みません。
まだ甘噛み程度なので、そこまで痛くはなく、お客さんも今は『かわいい』と言ってくれるのですが、もっと大きくなってきて顎(あご)の力がついてきたら困ります。
お客さんの手前怒ることができないのですが、この子が大好きなお客さんに嫌われてしまったらかわいそうで…何かいい方法ありませんか?
回答
「私、お客さんだーい好き!」と元気に大歓迎しているダックスちゃんが目に浮かびます。
人がこわくて固まってしまったり吠(ほ)えてしまったりするわんちゃんの飼い主さんから、「フレンドリーでうらやましい」という声が聞こえてきそうです。
ただ、飼い主さんがおっしゃるように、甘噛みとはいえダックスちゃんの顎の力がついてしまってからもこのようなことを繰り返してしまうと、相手にケガをさせてしまうことも考えられます。
そうなってしまってからダックスちゃんに噛むことをやめさせようとしても、ダックスちゃんにしてみれば、「小さい頃とやっていることは変わらないのに、突然『やめなさい』って言われても意味がわからないわ」となかなか納得してくれないと思います。
興奮しすぎてしまうこと、そして甘噛みしてしまうことを今から少しずつ抑えてあげたほうがいいですね。
対症療法〜お客様に助けてもらいましょう〜
まず、すぐにできる「対症療法」からお話させていただきます。
ダックスちゃんにしてみると、お客様が来て自分が噛む → お客さんが「かわいい、かわいい」と喜んでくれる、と勘違いしてどんどん興奮してしまっているように思います。
あらかじめお客様に「この子が喜んで興奮しても、興奮がおさまるまでしばらくそっとしておいてあげてほしい」とお願いしておいてください。
ダックスちゃんの興奮がおさまったら、お客様にごほうびをあげてもらったり、静かに優しく撫(な)でてもらったり、抱っこをしてもらったりしてみてください。
このように繰り返せば、ダックスちゃんは元々お客様が大好きですから、「私が大興奮してお客さんを噛んでしまうよりも、落ち着いてニコニコしていれば、もっとお客さんに喜んでもらえるんだ」と理解してくれるようになります。
それでも興奮して甘噛みし続けてしまうようであれば、「クールダウン」で、一度ケージやサークルに入ってもらって、ダックスちゃん自身が落ち着けるまで待ってあげましょう。
原因療法〜普段の生活の中での接し方〜
次に、普段の生活の中で、興奮をおさめたり甘噛みを治す接し方や練習についてお話いたします。
まず、興奮をおさめる練習についてお話致します。
いろいろな場面で、「お座り → 待って」「伏せ → 待って」の練習をしてみましょう。
「待って」の時間は最初は3秒でも待てたら大成功です。少しずつ落ち着いて待てる時間を延ばしていきましょう。
お座りや伏せをして待っていられたら、ごほうびをあげたり、抱っこしてあげたりしてたくさんほめてあげます。
おうちの中でできるようになったら、首輪とリードをつけたままで構いませんので、いろいろな誘惑があるお外でも同じように練習してみましょう。 「待って」ができるようになれば、お客様がおうちに来た瞬間に「待って」と声を掛けてあげれば、嬉しくても噛まずに待っていられるようになりますね。
また、普段から人の体や洋服を噛んで遊ぶ習慣をつけないことも大切です。
体や洋服を噛んで「遊んで〜」とお願いしてきたら、コングやロープなどの噛んでよいおもちゃを与えて、「噛んでよいものはこっち。人のことは噛んではいけない。」と教えてあげてください。
噛み癖の直し方については「噛み癖がつく前に」も参考になさってください。
「お客さんの手前怒ることができない」というお気持ち、よくわかります。

子犬でもルール違反はだめですね
私も、まだ我が家のコーギー・キャンディが子犬の頃、散歩中によそのわんちゃんに吠(ほ)えた時に叱っていると、「まだ子犬なのに叱っちゃかわいそうよ」と通りかかった方に言われてしまったことがありました。
でも、家族である飼い主さんがしてほしくないことをしてしまうのは、ダックスちゃんがルール違反(我が家の場合、キャンディがルール違反でした)。
「ママはあなたが大きくなってもみんなにかわいがられる子になってほしい、だからこういう事は絶対にしてほしくない」とルール違反をその場で正してあげることは、「保護者」の責任のような気がします。
中には「そんなに叱(しか)らなくてもいいのに」という方もいらっしゃるかもしれませんが、「あ、頑張って『子育て』をしているんだな、きっとあのわんちゃんは大きくなってもいい子になるな」とわかってくれる方もたくさんいらっしゃると思います。
私もいまだ3匹の「子育て中」です。お互いに頑張りましょう!
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